なんでこんなこと考えちゃんだろう

世の中に対する疑問と自分なりの回答を発信していきます

どうして大人は夢をもたくなるのか?

子供の頃、多くの人は夢を持っていた。

サッカー選手になりたい

パティシエになりたい

野球選手になりたい

 

 

様々な夢を持っていた。

それなのに、大人になると現実を見たせいか夢を持たなくなってしまう。

 

 

この疑問を持ち始めたのは就職活動を意識し始めた時のことである。

あなたは何になりたいの?

どんな仕事に就きたいの?

 

 

こういう母親の言葉から将来を数ある職業の中から選ばなくてはいけないのだと悟った。

小学生の時は堂々とサッカー選手になりたいとぼやいていた自分が気づけばサッカー選手になれるのは一握りの人間だけだと薄々気づくようになり、だんだんとサッカー選手が夢だと声を大にしていうことに恥ずかしさを覚えていた。

 

 

周りの人間も皆そう。気づけば、

大企業で働いて家族を持ちたい

専業主婦になりたい

お金持ちと結婚したい

独身でいいからそこらへんのアルバイトを転々としてたい

 

 

様々な将来を語るがどれもキラキラした夢とは程遠い夢ばかりだった

いや、もはや夢でも何でもない。

ただ、周りがやってるから、親がそういうからといった理由で人生の大事な選択をしてしまっているのだった。

 

 

かくいう自分もその中の一人だった。

夢もなく、でも本やテレビではすかさず

夢を持て夢を持て!

生き生きした人生を送れ!

 

 

などといった成功者の言葉に揺れ動かされる日々だった。

自分はどうしたいのか

自分の人生を後悔しないためには何をすべきなのか

 

 

 

世の中のことも知らず、現実世界をただ受け入れるしかない大学生の自分には究極の選択を迫られる恐怖でしかない。

それが就職活動だった。

 

 

働く人はキラキラしてるかと思えば、仕事の楽しみは休日と口を揃えていう。

何のために働くかと聞けば、当たり前かのようにお金のためと答える。

 

 

自分が描いていたキラキラした人生とは程遠い世界がこちらの現実にはあった。

馬鹿らしく昔のように生き生きと夢を語る同級生もいたが親に止められ、周りにも馬鹿にされ、結局皆と同じような選択を取ってしまう。

 

 

ただ、こんな現実をいやだいやだと嘆きつつも、自分には新しい一歩を踏み出す勇気がない。

起業を試みた友人は悪徳商法に引っかかり、人生を台無しにしてしまった。

成功者ばかりが目立つこの世の中であるが、その陰にはたくさんの失敗者がいることを忘れてはならなかった。

 

 

結局どっちの道に進んでもメリット、デメリットがある。

そんな誰でもわかるような、当たり障りのない結論が自分を皆と同じいわゆる「普通」の世界へと導くのであった。

 

 

夢って何だろう。

キラキラした人生って何だろう。

後悔しない人生って何だろう。

 

 

考えたってわからないし、考えている時間も今の大学生活しかなくなるだろう。

気づけば歳をとって、結婚をして、子供を授かって死んでいく。

子供を育てるために自分は生まれてきたのかなってふと疑問を持ってしまうときがある。

 

 

何のために生まれてきたのか、そんな問いには答えはないはずなのに。

なぜか無性にこの問いに対する答えを欲してしまう。

 

 

自分はどんな人生を歩むのだろうか。

気づけば死んでいくのだろうか。

あぁ。なんと人生というものは難しいのだろうか。

 

 

凡人の自分に生まれてきたことを何よりも悔しく思う。

こうやって多くの人は自己肯定感を低く持つのだろう。

 

 

自己肯定感が低い人間はとことん幸福度が低くなる。

こんな自分が、と人生で起こる悪い部分ばかりに目をやってしまう。

この自己肯定感の低さの要因はこの世界にあるのではないだろうか。

この社会にあるだろうか。

 

 

環境のせいにしてしまいたくなるほど

この世の中は人間を苦しめているように思える。

世間体、他人の目。

気にすればするほど自分が辛くなっていくのを多くの人が経験しているだろう。

 

 

みんな一緒の考え方、そんな世の中を嘆きながらも何もできない自分に嫌気がさし、刻々とまた自己肯定感が低くなる。

 

 

ただ幸せに生きたいだけなのに。

こんな人生なら終わりにしてしまいたい。

そういう思考回路で命を絶っていく人もいる。

 

 

物事の考え方ひとつでここまで変わるのだ。

世間体的には成功者と言われる人間だって自殺する世の中だ。

 

あぁ。こんな世の中がもっといい方向に進んでくれればいいのに。

手を合わせて七夕にお願いをすることしかできない自分をどうか許してくださいませ。