なんで人は恋に落ちてしまうんだろうか?
男子校出身だった自分は、高校時代に女子校に通う女の子に恋をした。
急に胸のあたりがズキズキと痛くなっていく。
彼女はただ自分に微笑みかけただけなのに。
こんな威力のある攻撃があるのかと自分でも疑うくらい、胸が痛くなった。
結局その子と付き合った。
こんな楽しい時間を人間は送ることができるのか、毎日が幸せな気分になる。
これが恋なんだと学んだことを鮮明に覚えている。
大学ではたくさんの女の子と関わるきっかけが増えた。
だんだん、胸のドキドキにもなれ、すぐには胸がドキドキすることはなくなった。
不意に可愛い子だなって思う女の子にどきっとさせられることは多々あったが。
なぜ人は恋をするのだろうか。
なぜ人を好きになることはこれほど楽しく、また切ないのか。
多くの人が恋で幸せを感じ、恋で不幸になる。
そのくらい恋愛というものは大きな力を秘めている。
それなのに学校では何一つとして教えてもらえない。
男から口説かなくてはいけないという風潮があるのに父親から女の子の口説き方を教えてもらうわけでもない。
獲物の取り方がわからないライオンの赤ちゃんは親のライオンに獲物の狩りの仕方を学ぶ。
なのに、人間は女の狩りの仕方を学ばない。
そんなことを考えている間に歳を重ねて、気づけば日本では少子高齢化が叫ばれるようになった。
自分からすれば当たり前の話だなって思った。
草食系男子という言葉が流行ったが、狩りの仕方がわからないただの男の子というだけの話だ。
誰かが狩りの仕方を教えれば済むことを誰も教えない。
運よく、狩りの仕方を知っている人間を友達にできれば狩りを実行することができる。
そんくらい恋愛は運要素が強い。
特に男はそうだ。
ま、そんな現実社会の現状はここまでにしておいて、なんで人は人を好きになるのか。
それは子孫繁栄の本能にあった。
恋愛状態はただの脳のバグである。
こんなにも多くの人口がいる人間がいちいち自分に本当にあった異性を見つけるには時間がかかりすぎる。そのため、恋愛という脳のバグを起こさせ、この人しかいないという信号を送ることでそこで恋愛感情が芽生え、愛を育み、子孫繁栄をしていく。
面白いくらい、恋愛の本質はシンプルなものだ。
男は美人でスタイルのいい女を見ては興奮する。
それは男は視覚で子孫繁栄に有利な女を見抜くからだ。
一方女性はより慎重に判断をする。
子供を授かるため、優秀な遺伝子の持ち主かどうかチェックする必要があるからだ。
そのため、女は細部まで男を観察する。
見た目はもちろんだが、総合点でこの男の遺伝子をもらうのにふさわしいかを判断する。
そのため、男は後天的努力でモテるようになれる。
これが恋愛の全てだ。
こんな簡単なことを授業で一切教わらない。
おかしな話だ。
そして、このシンプルなゲームをリタイアしていく人が増えているため少子化はどんどん加速してしまうのだ。
一部の男と女だけが幸せな思いをし、それ以外は僻んで死んでいく。
なんとも残酷で悲しい現実だろうか。
しかし、これが生態系の本質でもある。
そうならないためにも自分を磨き、遺伝子として優秀であることを男も女も証明し続けなければいけない。
恋愛ゲームを攻略し、新しいステージへ駆けめぐれるように優秀な遺伝子を持つ男になり、多くの美女がから求められる男へ成長していく。
一つの男のロマンが恋愛には詰まっている。
ただ、それは序の口だ。
モテたからって幸せになるわけではない。
モテることでたくさんの異性を幸せにし、その異性から幸せにしてもらうことで初めて本当の幸せが手に入る。
その次元に早く行けるように日々精進が大事だなと思う。
ちなみに、優秀な遺伝子の特徴は3つある。
それが
安定性
多産性
正確性
安定性は免疫力があるかどうか、つまり健康な体を維持できる遺伝子を持っているかどうかである。
そのためにも肌を綺麗にし、適度に運動をして体を鍛え、健康を本能にアピールする必要がある。
ただ、やりすぎはかえって逆効果であるため、程よい筋肉をつけるためのトレーニングがおすすめだろう。
多産性についいてはシンプルにモテる奴がモテる。
モテる遺伝子が優秀であることはいうまでもないだろう。
そのため、モテたければモテないとダメなのである。
果敢にきになる異性にアタックし続ける男が結果的にモテるのはこの原理に基づくからである。
アタックし続ければその分、付き合ってもらえる確率は格段に増えるからだ。
行動しなければ絶対にモテるようにはならん、イケメンは除くがな。
そして正確性。
これはイケメンや美女がモテる理由がここにある。
左右対称な顔つきはイケメンや美人には多く見られる。
そしてその左右対称性が遺伝子のコピー能力に比例し、正確な遺伝子を持っていることのアピールになるのだ。
だからイケメンや美人を見た瞬間に発情してしまうのだ。
現実世界で起こっていることも生物学を通じて紐解いていけば論理的に説明できる。
それが学問を学ぶ面白さなのかもしれない。
この本質を学び、恋愛をマスターできればより幸せな人生に近づくのではないかという淡い期待が学習意欲をそそるのだ。
優秀な遺伝子を持つ男を目指して今日も自分を成長させる。